東邦テナックス、イオン格安スマホ発売後の株価

東京都文京区に本社を置く東邦テナックス株式会社は、1950年7月に東邦レーヨン株式会社として設立されました。主力の製品は炭素繊維であり、航空・宇宙分野などに出荷されています。同社は2000年に帝人株式会社の子会社となり、現在の社名に変更したのはその翌年のことです。その後、2007年には帝人の完全子会社となり、上場廃止となりました。つまり現在は株式非公開ですから、同社に対する直接的な投資は不可能です。同社の業績に関心を持ち、投資したいと思う場合には、同社の株式を100%保有している親会社、帝人株式会社の株式を購入することで間接的な投資を行うことができます。
さて、次に、千葉市美浜区に本社を置くイオン株式会社に注目しましょう。同社は流通系の「イオングループ」を統括する持株会社です。こちらの株式は公開されており、1974年9月10日に株式市場に上場しています。イオンにかかわる報道は比較的頻繁に聞かれますが、2014年4月4日に格安スマートフォンの販売を開始した際にも、そのニュースは各方面で大々的に取り上げられました。このイオン格安スマホは8,000台の限定で、イオン各店舗で発売されました。音声通話もインターネットも可能なSIMカードとスマートフォン端末をセットにし、本体代金込み月額2,980円で利用できるというものです。大手携帯電話会社の提供するスマートフォンと比べて料金はまさに「格安」で、報道によればその売れ行きは好調のようでした。しかし、発売前後の同社の株価に注目すると、株式市場はこれをそれほどまでには材料視しなかった様子がうかがい知れます。2014年3月半ばから5月半ばに至るまで、同社の株価は1,100円台を保ち続け、特別大きな上昇も下落も見られなかったからです。

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